第125回 神明社【宮城野区岡田】と津波被害(地震被害3)
- 2011.06.22 Wednesday
- 23:08
【訪問日】2010/07/25,
2011/04/28
宮城野区岡田にある神明社の津波前と津波後の姿です。
こちらは津波前の姿。
○神明社(神明社)【地図】
【祭神】不明
【旧社格】不明
【備考】明治44年に岡田の賀茂皇神社に合祀
2011/04/28
宮城野区岡田にある神明社の津波前と津波後の姿です。
こちらは津波前の姿。
○神明社(神明社)【地図】
【祭神】不明
【旧社格】不明
【備考】明治44年に岡田の賀茂皇神社に合祀
祭神や由緒等は不明で、この扁額から神明社であるとわかるのみです。
社殿はかなり傷んでおり、すでに天井が抜けていました。内部は雨ざらしです。
境内全景。この神社が地震と津波によって…
こうなりました。
全体的に傾きながらも、なんとか社殿は耐えたようでした。周りにはゴミが散乱し、ここまで津波が押し寄せたことを物語っています。ここまで来た時には津波の勢いは大分衰えていたのでしょう。
社殿内部。瓦礫の山があるだけでした。
神社の前に広がる光景。広がっていた田んぼは今や完全に土砂や瓦礫の下です。
ぬいぐるみが埋もれていました。
以下、仙台港周辺の写真です。
夢メッセ付近の臨海鉄道の踏切から。
もちろん警報機も折れています。
ひしゃげたり燃えたりしたトレーラー。
津波の爪跡がはっきりとわかる倉庫。
おそらく火災に遭った倉庫。
仙台臨海鉄道、仙台港駅。機関車が転がっていました。
「ああ、車ってこんな風になるもんなんだな」と思いました。粉塵が酷く、車外ではろくに目を開けていられませんでした。
ここも田んぼが広がっていたはずですが…
自分の足で歩いた場所だけにとても生々しく感じる。蒲生の天照大神宮とか乗馬協会近くの八幡神社なんかはどうなったんだろうか。
来年になったらまた探索にでてみようか…
岡田神社を古い地元の人は「おだいにちさん」「大日堂」と呼んでいました。個人所有の屋敷神社でした。下岡田の鎮守様にしようという動きがありましたが、先の個人の方がそれをかたくなに拒否されました。理解しがたいかもしれませんが、その方には賢い神様だったようです。
遠い昔はこの神社を囲んで「お祭り」があったのですよ、、
昔、七北田川に中州があり修験者がそこにいたそうです。よくわかりませんが、その人と岡田のある寺が何らかの関連があり賀茂皇神社を勧請したときいています。
この地は巡礼の地で、私が知っているところでは賀茂皇神社と住吉神社が札所になっています。今は岡田神社は「神社」になっていますが、「おだいにちさま」と呼ばれているのはこのためでしょうか。おもしろいことに地元には「道場」「明神東」、、、「在家」などの地名が残っています。
とあるところには巡礼者の墓が残っています。(理由があり、場所をかけません)